研究課題/領域番号 |
14560282
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
鮫島 一彦 高知大学, 農学部, 教授 (50038254)
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研究分担者 |
山本 武 高知大学, 農学部, 教授 (60036324)
櫻井 克年 高知大学, 農学部, 教授 (90192088)
藤原 新二 高知大学, 農学部, 助教授 (50036753)
櫻井 孝志 高知大学, 農学部, 助教授 (70178614)
伊藤 慶明 高知大学, 農学部, 教授 (20140337)
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キーワード | 繊維作物 / ケナフ / 紙強度 / 敷料 / シュウ酸アンモニウム |
研究概要 |
地球規模での環境問題、人口問題、資源問題などが非常に深刻化している。古来、インド、中国、インドネシアなどで大量に栽培され、世界中で利用されてきたケナフが現在再び世界中で注目されるようになった。これは、ケナフの旺盛な生育から、環境に優しい形で栽培できること、新しい現代的な利用法がつぎつぎに開発されるようになってきたからである。ここでは、日本で育てたケナフを日本独自の方法で利用するための基礎的事項を多角的に検討し、目本でのケナフの栽培、加工、利用の体系を構築するための知見を得ようと試みている。 ケナフは高知大学農学部付属暖地フィールドサイエンス教育研究センターの圃場で栽培した。機械での播種、機械での収穫実験を行い、収穫物は紙の原料、牛舎の敷料、堆肥製造の調節材などとしての利用について検討した。さらに、種子そのものを食品として利用するため、大豆と比較しながら組成分析を行った。その結果、これまで検討した葉部と同様にタンパク質を大量に含有すること。油脂分も大豆と同程度が含有されていることが分かり、今後食品への利用が可能なことを明らかにした。 ケナフの靭皮部は木材と異なる細胞を含有しており、高強度の紙、複合材料の原料となり得る。前者についてはシュウ酸アンモニウム処理との組み合わせ処理による高粘度パルプの製造法について検討した。後者については、繊維束と単繊維の引張強度の実施による高強度ケナフ品種のスクリーニング法について検討した。
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