研究課題/領域番号 |
14570019
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 千葉大学 (2003) 宮崎医科大学 (2002) |
研究代表者 |
年森 清隆 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20094097)
|
研究分担者 |
前川 真見子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20181571)
外山 芳郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70009637)
豊田 二美枝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60009751)
桑島 正道 徳島大学, 医学部, 助教授 (00205262)
伊藤 千鶴 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80347054)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
キーワード | 精巣 / 精子抗原 / 免疫グロブリンスーパーファミリー / 抗精子抗体 / 受精 / 精子-卵子相互作用 / 卵子活性化 / カルニチン |
研究概要 |
1)成熟精子に存在する卵子卵子活性化関連タンパク質の機能発現:(1)イムノグロブリンスパーファミリータンパク質・ラット鞭毛タンパク質MC31/CE9;受精過程におけるMC31/CE9の分子修飾と機能を解析した。MC31/CE9は精巣上体通過中に糖鎖を含む部位のプロセッシングを受けて分子サイズを減少させ、先体反応中に局在が鞭毛から頭部へと移動し、卵子細胞膜との接着に関与した。(2)卵子活性化因子関連タンパク質・精子核周囲関連物質MN13:卵子活性化時期におけるMN13の挙動と機能解析を行った。抗MN13抗体で処理した精子を未受精卵内に注入すると卵子は活性化できなくなり、卵子活性化に関与することが判明した。MN13は受精後紡錘体の両極に移動した。(3)精子先体タンパク質アクリン(MN7):精巣上体成熟過程における精子先体の変化の解析の他、Spergen-1とspergen-2の解析を行った。2)癌関連遺伝子GOPC遺伝子欠損マウスの解析:GOPC遺伝子欠損マウスの雄は典型的な無先体のヒト円形頭部精子症のモデルマウスであった。先体前駆物質は先体への輸送過程で互いに融合しにくいため、核周囲に先体が形成されず、部分的に形成された先体様構造は伸長期細胞時期までに核から脱落した。3)gcl遺伝子欠損マウスの解析:このマウスの雄は多形精子を産生した。gcl分子は核と密接に関連したため、核膜あるいは核の裏打ち構造の成分に何らかの異常があるために精子構成成分の輸送や分配に障害が起こり、また細胞質分離がうまく行かないために多形精子が形成された。4)カルニチントランスポーター2(OCTN2)の分布と局在(精子成熟あるいは閉塞性無精子症による不妊症の解析):OCTN2mRNAは精巣上体遠位部に特異的に強く発現した。OCTN2の発現部位はJVS精巣上体遠位で起こる閉塞性通過障害のやや遠位部に見られ、OCTN2が精巣上体内の精子通過に重要な働きをしていることが判明した。
|