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2003 年度 実績報告書

内皮由来過分極因子関連遺伝子群の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 14570074
研究機関札幌医科大学

研究代表者

深尾 充宏  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10250432)

研究分担者 三輪 聡一  北海道大学, 医学部, 教授 (40157706)
キーワード内皮由来過分極因子 / 内皮細胞 / 平滑筋細胞 / 血管 / 弛緩因子 / イオンチャネル / ギャップジャンクション / コネキシン
研究概要

本研究は、血管内皮細胞から放出される第三の弛緩因子である内皮由来過分極因子(EDHF)に関与する分子群をクローニングし、EDHF反応の全容を分子生物学的手法を用いて解明することを目的とした。方法としては、まず、EDHFの標的イオンチャネルの候補として上がっているCa^<2+>-activated K^+ channel(KCa)、EDHF反応に重要な役割を果たすコネキシン、EDHF放出に必要なCa^<2+>流入を担うtrpチャネルをクローニングしEDHF反応にどの分子がどのように関与するかを検討した。まず、KCaはSK1,SK2,SK3,IK, BKに分類されているが、RT-PCRの結果、ラット脳には、SK1,SK2,SK3,BK、心臓にはSK3,IK、腸間膜動脈にはSK3,IK, BKの増幅を確認した。次に腸間膜動脈に発現するSK3,IK, BKをクローニングした。SK3に関しては、sequenceの結果、従来報告されている、SK3チャネルとアミノ酸が22個異なる新規チャネルもクローニングできた。現在このチャネルに関し投稿準備中である。各チャネルをアデノウイルスに組み込み腸間膜動脈に発現させて機能解析中である。また、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、K^+チャネルの局在を検討したところ、SK3は内皮細胞に局在していた。コネキシンはCX37,40,43,45が腸間膜動脈に存在していた。すべてクローニングしアデノウイルスに組み込んで腸間膜動脈に発現させて機能解析中である。CX40は内皮特異的に、CX43は内皮平滑筋ともに発現していた。Trpに関しては、現在、どの分子が発現しているのか検討中である。本研究でEDHF反応の全容を解明するには至らなかったが、かなり分子生物学的なアプローチが出来たものと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ming-Yue Liu: "Effects of different tetra-n-alkylammonium ions on acetylcholine-induced endothelium-dependent hyperpolarization in rat mesenteric artery"Journal of Cardiovascular Pharmacology. 39(5). 660-667 (2002)

  • [文献書誌] Hidekatsu Furutani: "Ca2+ entry channels involved in contractions of rat aorta induced by endothelin-1, noradrenaline, and vasopressin"Journal of Cardiovascular Pharmacology. 40(2). 265-276 (2002)

  • [文献書誌] Mitsuhiro Fukao: "EDHF 2002"Epoxyeicosatrienoic acid activates cloned BKCa channel α-subunit through ADP-ribosylation of the G protein Gαs. 427 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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