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2002 年度 実績報告書

ニーマンピック細胞により産生されるサイトカインの同定

研究課題

研究課題/領域番号 14570077
研究機関鳥取大学

研究代表者

二宮 治明  鳥取大学, 医学部, 助教授 (80212124)

キーワードニーマンピック病 / コレステロール / サイトカイン / NPC1 / IL-6
研究概要

ニーマンピック病C型(NPC)は生化学的には細胞小胞内での脂質蓄積を特徴とし、病理学的には神経細胞の進行的脱落を特徴とする。NPCの大部分はNPC1遺伝子の変異により生じる。NPCの病態生理を解明する手がかりを得る目的で、NPC1欠損細胞において発現が増加している遺伝子群をDNA microarrayを用いてスクリーニングしたところ、MxAなどinterferon stumulated response element (ISRE)によりドライブされる一連の遺伝子の発現が増加していることが判明した。その後の検討により、NPC細胞では、JAK/STATシグナル伝達系が恒常的に活性化されており、これは培養上清中になんらかの活性物質(cytokineの一種と予想される)が存在するためであることが明らかになった。この活性物質の同定を目的としてNPC細胞培養上清中の既知のcytokineの濃度を測定し、正常細胞培養上清に比べてIL-6およびIL-8の濃度が100倍以上に増加していることを見い出した。特異抗体による吸収実験の結果、NPC細胞でのISRE誘導遺伝子の発現増加は少なくとも部分的にはIL-6の過剰産生によることがわかった。NPC細胞においてこれらのpro-inflammamtory cytokineが過剰産生される機序は不明であり、その病態生理学的意味も現在のところ不明である。今後これらの解明をめざして詳細な解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sugii S et al.: "Biotinylated θ-toxin derivative as a probe to examine intracellular cholesterol-rich domains in normal and Niemann-Pick type C1 cells"J. Lipid Res.. (印刷中).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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