研究課題/領域番号 |
14570117
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹岡 みち子 信州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30197280)
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研究分担者 |
江原 孝史 信州大学, 医学部, 助教授 (00203646)
谷口 俊一郎 信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60117166)
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キーワード | カルポニンh1 / CH domain / Actin binding site / Calponin repeats / C terminal / motility / actin安定性 |
研究概要 |
昨年までに、カルポニンh1はHT1080細胞で増殖を抑制するが、それに加え運動性の低下にも大きく、寄与していて、悪性腫蕩の浸潤にも関わっていることを報告した。今年度は更に、悪性腫瘍細胞の、動きを抑制するカルポニンh1の責任部位を金コロイド法により検討したところ、動きが作成したtruncatesのうちの、予想していたN末のcalponin homology domainに寄るものではなく、3個のcalponin repeatsによって主に抑制されていることがわかつた。このcalponin repeatsは、第一のrepeatにRho kinaseのターゲットになるスレオニンと、proteon kinase Cのターゲットになるセリン、スレオニンを含んでおり、142-163aaのactin binding siteとは別にF-actinの安定性を制御していることが報告されているため、現在Rho kinase及びproteon kinase Cを用いたactinの安定性を検討している。3個のcalponin repeatsはほぼ同じアミノ酸でできているが、上記のように、第一のrepeatが特にリン酸化を受けやすく、他の2個のrepeatsとは働きが津うと思われるため、第一のrepeatを抜いたtrancateも作成している。このcalponin repeatsは浸潤を抑えるだけでなく、細胞増殖も制御していると思われるので、soft agarによる足場非依存性増殖の検討も引き続き行っている。
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