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2004 年度 実績報告書

ヒト肉腫細胞におけるカルポニンh1の増殖抑制部位の特定及びシグナル伝達系の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14570117
研究機関信州大学

研究代表者

竹岡 みち子  信州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30197280)

研究分担者 谷口 俊一郎  信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60117166)
江原 孝史  信州大学, 医学部, 助教授 (00203646)
キーワードcalponin / actin / truncate / mutation / cancer / motility
研究概要

カルポニンh1はHT1080細胞で増殖・運動性の低下に大きく寄与していて、悪性腫瘍の浸潤にも関わっている。そこで増殖・運動性を抑制する、カルポニンh1によるアクチンの安定化に注目してアクチンを脱重合させるcytochalasin D刺激を行った。予備実験としてアクチン細胞骨格がしっかりしているHela細胞を用いた。カルポニンh1導入細胞では対照と比較してアクチンの脱重合が抑制され、更にアクチンの再編成を促進するPDBuによるprotein kinase C(PKC)刺激ではカルポニンh1は同様に、focal adhesionの一形態であるpodosomeの形成を抑制した。カルポニンh1による細胞の運動性の抑制にはアクチンとの結合が重要であるため、アクチンの結合部位、及びcalponin repeatsのR1を除いたtruncatesを作製し、またPKCのターゲットになるserin175、threonin184をalaninに置き換えた変異体を作製してHela細胞に導入したところ、これら3種のtruncates共にカルポニンh1からアクチンを解離することが示された。またこの現象はPDBuのPKC刺激によるpodosomeの形成促進と一致していた。即ち、カルポニンh1はアクチンと結合することによってcytochalasin DおよびPDBu刺激に対して抵抗性を示すことが解った。今後serin175、threonin184を各々alaninに変換した変異体、リン酸化状態を生じるglutamin酸に変換した変異体等を作製して、カルポニンh1による悪性腫瘍細胞の増殖および運動性の抑制機構を、カルポニンh1の構造的視点も踏まえ検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A Heteroplasmic Mitochondrial DNA 3310 Mutation in the ND1 gene in a Patient with Type 2 Diabetes, Hypertrophic Cardiomyopathy, and Mental Retardation2005

    • 著者名/発表者名
      Hattori Y, Takeoka M et al.
    • 雑誌名

      Experimental and Clinical Endocrinology & Diabetes (in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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