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2002 年度 実績報告書

臓器移植など免疫抑制状態における難治性リンパ増殖性疾患発生のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14570141
研究機関大阪大学

研究代表者

星田 義彦  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (40324777)

研究分担者 本行 忠志  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90271569)
青笹 克之  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30115985)
キーワード自己免疫疾患 / リンパ増殖性疾患 / 悪性リンパ腫 / リウマチ疾患 / エプスタイン・バーウイルス / 免疫抑制状態 / PCR-SSCP / p53
研究概要

本研究の目的は、自己免疫疾患患者に発生したリンパ増殖性疾患(LPD)の臨床病理学的、分子生物学的な特徴を明確にし、臓器移植を受けた患者を始めとする他の免疫抑制状態にある患者に発生したLPDと比較検討し、その発生メカニズムを解明することである。
平成14年度は以下のことを行った。
1)自己免疫疾患に罹患している患者に発生したLPDについての全国調査2)病歴調査による臨床病理学的検討3)H.E標本作成による病理組織学的分類4)免疫染色による腫瘍細胞の表現型の解析5)RNA in situ hybridizationによるEpstein-Barr virusの存在の検討6)PCR法によるHTLV-1(tax, pol)の存在の検討
結果
1)自己免疫疾患に罹患している患者に発生したLPD53例(RA22,SLE10,DM9,PSS7,AIHA7)を解析した。
2)RA患者に発生したLPDは他の自己免疫疾患患者に発生したLPDに比べ、原疾患に罹患してからLPD発症までの期間が長く、年齢が若く、予後がよい点で異なる特徴があった。
3)自己免疫疾患患者に発症したLPDでは、B細胞性の場合、Polymorphousな形態を示す症例以外ではEBVの陽性率に関して健常人に発症するB細胞性リンパ腫と差がなかった。しかしながら、Polymorphousな形態を示すB細胞性LPDやホジキン病、T細胞性LPDは高率にEBV陽性で、これらの腫瘍発生にEBVが関与することが示唆されることがわかった。
平成15年度はさらに自己免疫疾患患者に発症したLPDにつきPCR-SSCP法とダイレクトシークエンス法を行いp53,c-kit遺伝子等の変異の解析を進めて行く。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hoshida Y, et al.: "Analysis of p53, K-ras, c-kit, and β-catenin Gene Mutations in Sinonasal NK/T Cell Lymphoma in Northeast District of China"Cancer Sci.. (in press).

  • [文献書誌] 星田義彦(青笹克之): "悪性リンパ腫とEBウイルス"内科. 90. 443-445 (2002)

  • [文献書誌] 星田義彦(青笹克之): "3,リンパ腫の発症機序-2.ウイルス(in.みんなに役立つ悪性リンパ腫の基礎と臨床)"医療ジャーナル社. 45-52 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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