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2003 年度 実績報告書

臓器移植など免疫抑制状態における難治性リンパ増殖性疾患発生のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14570141
研究機関大阪大学

研究代表者

星田 義彦  大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (40324777)

研究分担者 本行 忠志  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90271569)
青笹 克之  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30115985)
キーワード自己免疫疾患 / リンパ増殖性疾患 / 悪性リンパ腫 / リウマチ疾患 / エプスタイン・バーウイルス / 免疫抑制状態 / PCR-SSCP / p53
研究概要

本研究の目的は、自己免疫疾患患者に発生したリンパ増殖性疾患の臨床病理学的、分子生物学的な特徴を解明し、臓器移植を受けた患者を始めとする他の免疫抑制状態にある患者に発生したリンパ増殖性疾患とそれらを比較検討し、その発生メカニズムを解明することである。
平成14年度
自己免疫疾患に罹患している患者に発生したリンパ増殖性疾患53例について、臨床病理学的に解析した結果、リウマチ患者は他の自己免疫疾患患者に比べ、発生したLPDが若干ことなる特徴を持つことが判明した。また、polymorphousな形態を示すB細胞性LPDやホジキン病、T細胞性LPDは高率にEBV陽性で、これらLPDでは腫瘍発生にEBVが関与することが示唆される(Int J Cancer,103;443-449,2004)。
平成15年度
各種自己免疫疾患患者(RA, SLE, DM, PSS, AIHA)(大部分MTX非投与)に発生したリンパ球増殖性疾患(LPD)41例についてPCR-SSCP法とダイレクトシークエンス法を行いP53,c-kit遺伝子等の変異の分子生物学的解析を加えた。
結果
自己免疫性疾患患者に発生したT細胞性LPDでは従来報告されてきた臓器移植後に発生するB細胞性LPD同様、p53geneの点突然変異が高頻度に見られた。自己免疫性疾患患者に発生したLPDではp53geneの点突然変異がある症例はない症例に比べ予後が不良で、p539geneの点突然変異と予後と相関することを明らかにした(投稿準備中)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hoshida Y et al.: "Lymphoproliferative disorders in aut oimmune diseases in Japan : Analysis of clinicopathological features and Epstein-Barr virus infection"Int J Cancer. 108. 443-449 (2004)

  • [文献書誌] 星田義彦, 青笹克之: "メトトレキセート(MTX)"血液・腫瘍科. (印刷中).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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