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2002 年度 実績報告書

ヒト癌におけるゲノム量バランス異常の鍵を握る遺伝子の追求

研究課題

研究課題/領域番号 14570147
研究機関山口大学

研究代表者

小賀 厚徳  山口大学, 医学部, 助手 (90243633)

キーワード固形癌 / ゲノム / ploidy / CGH / 胃癌 / 染色体 / 増幅 / 欠失
研究概要

ヒト癌に関し、1)ゲノムバランス異常についてcomparative genomic hybridization (CGH)で調査し、また、2)ヒト癌由来の培養細胞を用いてFISHを実施し、さらに、3)ヒト胃癌における遺伝子発現に関し50例の検体を一枚のスライドガラス上に配列させ染色・解析する方法に関しての基礎的検討を実施した。1)については大腸癌について多く解析した。全体としての異常の傾向は既報と類似していたが、多数例を解析しいくつかの新知見を得た。さらに臨床病理学的事項やploidy解析を来年度以降加える予定である。2)に関しては、セントロメアプローブを用いて染色体数の異常を検出した。こちらも多数解析でき、染色体数に異常のないもの、染色体数に異常があるが本数にばらつきが少ないもの、染色体数が異常でかつその本数のばらつきが大きいものに分けられることがわかった。今後の実験を進める上で材料を選択する際の手がかりが得られた。3)はパラフィン包埋組織を用いて実行した。p53を用いた方法では従来法とよく相関した。一層症例数を増やしていく予定であり、対象となる症例に関し臨床病理学的データの調査を150例以上実施した。3)に関しては本計画実行前には考慮していなかったがきわめて有効な方法であることがわかり、来年以降も積極的に実施してゆく予定である。
以前から進行中の実験などともあわせ、癌学会などに報告することができた。ヒト癌に関し、固形癌のゲノム異常は染色体の腕あるいは腕の2-10分の1程度に及ぶ広い範囲に及ぶゲノム異常が多数積み重ねられていることを筆者らは報告してきた。その異常蓄積がなぜおこるかはほとんど未知であり、残された時間を用いて何らかの手がかりあるいは結論を得たいと思っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] OGA atsunori: "New perspectives for tumor pathology provided by comparative genomic hybridization"International Journal of clinical Oncology. 7・(3). 133-137 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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