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2003 年度 実績報告書

ヒト癌におけるゲノム量バランス異常の鍵を握る遺伝子の追求

研究課題

研究課題/領域番号 14570147
研究機関山口大学

研究代表者

小賀 厚徳  山口大学, 医学部, 助手 (90243633)

キーワードtissue microarray / comparative genomic hybridizatio / ploidy / genome
研究概要

ゲノムコピー数異常については、口腔癌、消化器癌で新たなデータを蓄積し、知見を得た。これらについては臨床病理学的な事項との関連を含め解析し投稿準備中である。また、パラフィン包埋組織を利用し、それらの代表的な部分を2mm円柱で切り出し多数組み合わせた新たなパラフィンブロックを作成して標本とするtissue microarray(TMA)法を採用し検討している。DNA ploidyを調査済みの検体多数を集めて、TMA法を実施し蛋白発現や特定部位のゲノムコピー数異常について明らかにする準備をしている。免疫染色や一般特殊染色はおおむね良好な結果を得ている。免疫染色については用いる抗体ごとにプロトコールが異なる場合があり、いくつかの抗体については過染色や染色が思わしくできないことがあった。用いた抗体の変更(同様な目的の製品は各社でつくられており、会社間で結果に差がしばしばおこる)を含めた染色法の検討を行っている。またそれらに対し、DNAプローブを用いたin situ hybridizationを試み、一部成功している。蛍光プローブを用いた染色もうまく行えるように染色法を検討中である。ゲノムコピー数異常に関しては蓄積されたデータを整理しまた管理することが、その有効な利用に重要であると考え、そのことについても実行した。そして、管理や解析のために新しいソフトウェアを開発することが望ましいと思われたが自作は難しく、依頼を検討したが資金的に困難である。また諸事情から15年度の外国出張は断念した。
これらの成果の一部は日本サイトメトリー学会、日本癌学会等で報告した。また、他者との共著として、ゲノムバランス異常を含むデータを解析し英文国際誌に掲載された。現在進行中の状況は少し臨床的な検討に偏っている感があり、最終年度である次年度は培養細胞を用いた実験を含めて何とかよりよい成果を出し、論文としてまとめたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Arai H, et al.: "Detection of amplified oncogenes by genome DNA microarrays in human primary esophageal squamous cell carcinoma"Cancer Genetics and Cytogenetics. 146. 16-21 (2003)

  • [文献書誌] Ueno T, et al.: "Prediction of Nodal Metastasis by Comparative Genomic Hybridization in Biopsy Specimens from Patients with Superficial Esophageal SCC"Clinical Cancer Research. 9・14. 5137-5141 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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