研究課題
基盤研究(C)
【対象と方法】45例の脳内出血を対象に手術中に出血部位を同定、止血結紮後切除し15μm毎の連続切片化し弾性染色を施して病理学的検索をした。一部は三次元立体再構築を試みた。【結果】(1)脳内出血部位は被殻27例、皮質下11例、視床2例、小脳4例、脳幹部1例。(2)年齢は65.4+/-10.2SD歳だが、男性が40歳代から発症するなど発症年齢は女性より早いこと、50歳代からは男女ともほぼ一定数の発症する傾向にあったが、高血圧の既往があるのは6割弱、逆に高血圧の既往のないものは2割もあった。(3)45例の採取動脈のうち単なる血腫塊などの不適切検体3例を除くこの42例全例に急性脳動脈解離を115カ所を認めた。動脈硬化も中膜壊死も無かった。(4)加えて非破裂部位の動脈の内弾性板は不均等に肥厚・断裂したり、同心円状の多層性離解を示したが中膜平滑筋には著変は無かった。(5)1例、直径700μmの微小動脈瘤があったが、器質化血栓を認めずcollagen線維束からなる血管壁から成り立っていた。【結論】脳内出血は穿通枝脳動脈の急性解離(多発性>によって発症することがわかった。その基礎には弾性線維の病態が深く関与していることが示唆された。
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