研究課題/領域番号 |
14570197
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中谷 行雄 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (20137037)
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研究分担者 |
唐 小燕 東海大学, 医学部, 助手 (20326036)
山中 正二 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (80264604)
長嶋 洋治 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10217995)
野沢 昭典 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (00228321)
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キーワード | 間質性肺炎 / ヘルマンスキーパドラック症候群 / II型肺胞上皮 / epマウス / beigeマウス / NO / TNF-α |
研究概要 |
これまでの研究で、Hermansky-Pudlak症候群(HPS)に伴う原因不明の間質性肺炎(HPSIP)の発生において、II型肺胞上皮細胞の特徴的泡沫状腫大/変性(giant lamellar body degeneration ; GLBD)がヒト肺のみならず、HPSのマウスモデルep mouseとその近縁疾患、Chediak-Higashi症候群のマウスモデルでも経時的に著しくなり、特に年長beige mouseはヒトHPSIPに良く類似した間質性肺炎像を呈することを報告した。今回、更に免疫組織化学的にGLBDを検討した結果、電顕的に認められるgiant lamellar bodyはサーファクタントタンパクBに陽性であり、GLBDはサーファクタントの異常蓄積による変性であることが明かとなった。次に、HPSの末期では感染症の合併などが予後因子となることもあり、肺胞マクロファージの機能異常が関与している可能性がある。そこでepマウスを用い、その病態におけるマクロファージ機能の関与につき検討した。マクロファージ機能のパラメーターとして、細菌に対するkilling effectsを持つ重要な物質である、一酸化窒素(NO)およびTNF-αにつき検討した。実験は、1)epマウス群、2)wild type群の2群間で行った。各群において、麻酔後気管内にカニュレーションを行い、BALFを施行、肺胞マクロファージを分離し培養。LPS刺激によるnitric oxide(NO)産生能、TNF-α産生を培養液より測定した。さらにNO産生に関しては、誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の蛋白発現をウェスタンブロット法により検討した。
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