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2003 年度 実績報告書

ニューモシスチス・カリニの薬剤耐性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570232
研究機関金沢医科大学

研究代表者

高橋 孝  金沢医科大学, 医学部, 講師 (00292855)

キーワードニューモシスチス・カリニ / サルファ剤 / 薬剤耐性 / 耐性遺伝子変異
研究概要

ニューモシスチス・カリニ(Pc)と同様に酵母様真菌に属するクリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cn)のHIV感染症を含む免疫不全症例における気道定着を検証した。
具体的な方法として、肺陰影の診断目的に気管支肺胞洗浄液(BALF)を採取した88症例(基礎疾患:HIV感染症33例、非HIV免疫不全症45例、原発性肺疾患10例)を対象とした。各群において、BALFを用いたCnの塗沫染色・培養同定・抗原検出・核酸(ribosomal DNA)増幅(PCR)の検査結果と診断された肺疾患名及びその治療歴との関連性に関して解析検討した。
その結果、HIV感染群における2例に対して、染色・培養・抗原・核酸の検査結果全てが陽性を示し、肺Cn症の診断と治療が行われた。HIV感染群におけるCnの気道定着例は認められなかった。非HIV免疫不全群における1例において、Cnの核酸検査のみ陽性を示したが、Pc肺炎と診断されCn治療は施行されておらず、気道定着例と判断された。原発性肺疾患群でのCnの気道定着例は見られなかった。
以上の結果より、HIV感染者におけるCnの気道定着の頻度は臨床上低いものと判断された。本所見に基づいて、HIV感染者における喀痰誘発法を用いたPcの薬剤標的酵素(dihydropteroate synthase)領域の核酸増幅は可能であると予見される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T Takahashi, M Goto, T Kanda, A Iwamoto.: "Utility of testing bronchoalveolar lavage fluid for cryptococcal ribosomal DNA."J Int Med Res. 31, 4. 324-329 (2003)

  • [文献書誌] H Yamada, H Kotaki, T Takahashi.: "Recommendations for the treatment of fungal pneumonias."Expert Opin Pharmacother. 4, 8. 1241-1258 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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