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2004 年度 研究成果報告書概要

成人の急性下痢症の原因となるロタウイルスの遺伝学的・血清学的性状の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14570259
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関秋田大学

研究代表者

中込 とよ子  秋田大学, 医学部, 助手 (40155693)

研究分担者 中込 治  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70143047)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
キーワードロタウイルス / 電気泳動パターン / 分子疫学 / 感染性胃腸炎 / 下痢症
研究概要

成人の急性下痢症の約10%がロタウイルスによるものであるが,成人集団でcirculateしているロタウイルスがどのようなウイルスであるか,また,乳幼児の間でcirculateしているロタウイルスとどのような関連があるのかはなお不明な点が多い。本研究では,同一地域で,小児および成人の下痢症例からロタウイルスを収集し,小児のロタウイルスと成人のロタウイルスとの関係を明らかにした。1999年12月から2000年3月の4ヶ月間にわたり,84例の成人急性下痢症から収集した17例のロタウイルス陽性便検体について,ウイルス分離を試みた。分離株の中ではG9が4株,G2が4株と多かった。このG9株のVP7遺伝子はいずれの系統に属するものでもない新しいものであった。2000年から2004年の4年間にわたり,1,081例の成人および小児の急性下痢症患者から収集した検体のポリアクリルアミドゲル電気泳動解析を行った。成人におけるロタウイルス下痢症の流行と小児での流行は一致していたが,ウイルスの流行は必ずしも11月から3月ではなかった。ウイルス株でみると小児の方に株数が多く,小児に見られる一部のウイルス株が成人由来株に見られた。また,成人ではshort patternが多かった。ロタウイルスの流行は小児が主体であって,成人は小児での流行の影響を受けていると考えられた。また,小児にshort patternが流行したときに成人での流行規模が大きくなると考えられた。

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公開日: 2006-07-11  

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