研究課題/領域番号 |
14570285
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
善本 隆之 東京医科大学, 医学部, 助教授 (80202406)
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研究分担者 |
水口 純一郎 東京医科大学, 医学部, 教授 (20150188)
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キーワード | IL-12 / IL-12レセプターβ1 / Sphingosine Kinase 2 / Yeast Two-Hybrid / IFN-γ産生 / 細胞増殖 |
研究概要 |
マウス(m)IL-12Rの細胞内領域(cyt)をBaitに用いT細胞株由来のcDNAライブラリーをYeast Two-Hybrid法によりスクリーニングした。mIL-12Rβ1に会合する分子の一つとして、近年細胞内情報伝達分子であることが明らかになってきている脂質メディエーターSphingosine 1-Phosphate (S1P)を生成する酵素Sphingosine Kinase 2(Sphk2)を同定した。まず、293T細胞でそれぞれの分子に異なるタグをつけて一過性に発現させ、お互いが共沈してくることを確認した。次に、GSTのPull-Down Assayより会合部位を調べたところ、Sphk2のProline-Rich領域を含む領域とmIL-12Rβ1cytのC末端およびBoxII領域を含む領域が会合に関与していることが明らかになった。さらに、293T細胞を用いてp3xGAS-Lucのリポーターアッセイを行ったところ、Sphk2はIL-12によるStat4のTranscriptional Activationを増強することがわかった。次に、Wild-TypeおよびDominant-Negative Sphk2をTh1細胞クローン(2D6)に発現させIL-12刺激に対する反応性を比較すると、Wild-Type Sphk2はIL-12刺激によるIFN-γ産生を増強しDominant-Negative Sphk2はそれを抑制したが、いずれも細胞増殖へは影響を与えなかった。さらに、レトロウイルスベクターを用いて活性化したプライマリーT細胞へ遺伝子導入しIL12に対する反応性を比較すると、IFN-γ産生を有意に抑制したが細胞増殖へは有意な差が見られなかった。以上より、Sphk2がmIL-12Rβ1の細胞内領域に会合し、IL-12シグナル伝達の正の調節に関与している可能性が示唆された。
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