研究課題/領域番号 |
14570309
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
堀 礼子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (80329812)
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研究分担者 |
早野 順一郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (00295594)
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
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キーワード | 冠動脈疾患 / 危険因子 / タイプA / 行動医学 / 予後 / リスク |
研究概要 |
日本人に適した冠動脈親和性行動判定法を開発するために、TABPカンファランスによって、タイプA行動パターン、日本人の心理特性、日常生活上の習慣についての調査表として、122項目の質問紙であるJapanese Coronary-prone Behavior Scale (JCBS)が作成され、1990年から多施設共同研究を開始した。1995年までに新たに得られたデータを加え、男性冠動脈造影419例のJOBSの回答と冠動脈造影所見から、冠動脈疾患の有無の判別スケール(JCBS scale C)が得られ、日本人男性の冠動脈疾患親和性行動の特徴は、job-centered lifestyle、 social dominance、 suppression of some overt type A behaviorsであることが示唆され、その後、1997年から1998年に集計された、他施設の冠動脈造影症例416名の冠動脈造影所見とJCBSの回答との検討によって、JCBS scale Cの妥当性が証明された。本研究では、1990年より1995年までに集計された男性冠動脈造影症例419名についての予後(心事故、死亡率)調査を行った。その結果、狭心症・心筋梗塞33件、PCI28件、CABG21件、死亡34件(心臓死14件)、生存167名が確認された。心事故の有無ついて、従来の冠動脈危険因子を強制投入したロジスティック解析によってJCBSの3項目が選択され、予後において行動医学的要因が関与していることが示唆された。本研究の成果について、2004年1月、第8回日本心療内科学会学術大会、ワークショップ:「身」の立場から難治性慢性疾患を見直す、「心血管系疾患」において発表した。
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