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2002 年度 実績報告書

地域在住高齢者の骨粗鬆症と転倒予防のための指導プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570345
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

藤縄 理  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00315722)

研究分担者 遠藤 直人  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10251810)
坂田 悍教  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80178558)
キーワード地域 / 高齢者 / 骨密度 / 転倒 / 指導プログラム / 身体特性 / 体力特性 / 経時的変化
研究概要

埼玉県T郡O町の地域在住高齢者1039名(男419名、女620名)に対して骨密度と体力を平成11年度と12年度に測定し、その結果をもとに骨粗鬆症と転倒予防のための健康指導を実施してきた。平成13年8月には65歳以上の町民115名(男46名、女69名)に対して同様の調査を行い、そのうち平成11年・12年の調査にも参加していた77名(男31名、女44名)については経時的変化を比較分析した。その結果、体力特性には著明な変化は無かったが、骨密度は同年齢比、若年成人平均化(YAM比)ともに有意に増加していた。このことは健康指導の成果と考えられた。そして、平成14年8月に別の地区の住民141名(男45名、女96名)を対象に同様の調査を行い、平成12年から行ってきた健康指導の成果を検討した。その結果、骨密度と身体特性および体力特性との関連では、骨密度の同年齢比はBMI(r=0.333,p=0.007)と有意な相関があり、若年成人平均比(YAM比)は年齢(r=0.275,p=0.028)、体重(r=0.246,p=0.05)、握力(r=0.316,p=0.011)、片脚立位(r=0.261,p=0.037)と有意な相関があった。さらに平成11年度・12年度と結果を比較できた59名(男24名、女35名)では、骨密度同年齢比では有意差は無かったが、YAM比は有意に増加していた(p=0.046)。前回調査で骨密度と相関の高かった握力、下肢筋力、片脚立位のうち、握力は有意に増加していたが(p=0.000)、下肢筋力では有意差が無く、片脚立位は有意に低下していた(p=0.000)。これらの結果から、少なくとも今回参加した被検者のYAM比の改善は健康指導の成果と考えられた。O町での指導は今回開発中の指導プログラムだけでなく、健康相談と講演、保健師・栄養士の指導なども含まれている。そこで、平成14年度後半から同県内のI市とS町において、それぞれ2週間に1回6ヶ月間開発中のプログラムによる指導のみを行い、効果の検討を行う研究を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤縄理, 坂田悍教, 遠藤直人: "地域在住高齢者の体力および骨密度とQOL"Osteoporosis Japan. 10(2). 295-299 (2002)

  • [文献書誌] 藤縄理, 坂田悍教, 他: "地域在住高齢者の加齢に関する研究-地域在住高齢者の骨量"日本公衆衛生雑誌. 49(10). 256 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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