平成14年度は以下の研究準備および分析検討を行った。 1.指導内容を一定にするための自己管理・指導ノートづくり 研究計画は、介入群は4週間の準備期間後、12週間の運動介入期間を設け、週3回以上1回30分程度を目安研究では特に運動の効果を分析するため、その他の減量因子(食事内容、日常の活動度)をできるだけ詳細に把握する必要がある。そのため従来使用していた健康管理ノートに、万歩計および加速度計による活動度の記鎌写真法による食事記録のページを加えるなどし、生活の状況をより詳しく検討できるものとした。 2.小児の体脂肪分布における特性の把握 画像検査項日として腹部CTスキャンによる体脂肪分布状況の把握を目的に、Fat Scan Ver.2(N2システム株式会社)を購入した。しかしこのソフトは成人を対象としたものであり、小児を対象とした解析の資料は非常に症例数が少ない。小児は成長期にあり、体脂肪分布に関わる飲酒や喫煙を無視できるという特性上、成人と体脂肪の分布が異なる可能性がある。本ソフトを使用した場合、内臓脂肪面積または内臓脂肪/皮下脂肪の面積比のカットオフ・ポイントから検討する必要があった。現在、CTフィルムの使用許可が得られた男児20数名について(女児は症例数が少なく現段階では検討不能)、臨床検査所見との比較検討を行っている。
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