14年度-睡眠障害と医療事故に関する調査項目の作成 平成12年度厚生科学研究(日本看護協会・医療事故防止対策研究事業)において看護業務に関連する医療事故の実態調査を行っており、その調査結果に基づいて医療ミスに関する調査項目を作成し、作成し終えた睡眠調査項目と併せた新たな調査票を開発した。なお、睡眠項目については科学技術振興調整費「日常生活における快適な睡眠の確保に関する総合研究」の研究班がピッツバーグ大学の開発した調査票を日本語訳し、検討を重ねて作成したものから特に睡眠障害と関係のある14項目を採用して調査票を完成させた。 東京都内の1箇所の大学病院において1病棟看護婦を対象にした調査票によるプレテストを実施し、その結果と病院が独自に実施した看護婦の医療ミスの調査結果を看護部長等との協力のもとで付き合せ、調査票の信頼性を検討した。また、各病院22名の看護婦から調査票について回答しにくい項目を指摘してもらい調査票の改善を行う。なお、調査対象看護婦が調査票に記入する時間は10分以内を目途にするもので、対象者が回答しやすい調査票にする。 調査項目について、特に医療ミスに関する回答が対象者によって、そのとらえ方が違うため客観的に把握できるように検討し信頼性のある調査項目とした。なお、睡眠障害に関する項目はプレテストの結果から鑑みて極めて客観性のある項目になった。
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