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2002 年度 実績報告書

粘膜DNAワクチンによる肺好酸球浸潤の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 14570423
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

佐藤 由紀夫  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20254013)

研究分担者 小林 浩子  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00336463)
大平 弘正  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90274951)
キーワードDNAワクチン / アレルギー / 粘膜免疫 / 好酸球
研究概要

Plasmid DNAを鼻粘膜に投与することにより、気道粘膜にIgA抗体を伴う粘膜免疫を誘導できることが示された。一般に分泌型IgA抗体の産生には、IL-4などのTh2タイプのサイトカインが関与することが報告されているが、Plasmid DNAを鼻粘膜に投与した場合にはIL-4を産生するTh2細胞のみならず、IFN-γを産生するTh1細胞も誘導されることが認められ、鼻粘膜を介したDNAワクチンはTh1タイプの免疫も気道粘膜に誘導できる可能性が示された。よって、経鼻DNAワクチンは気道粘膜におけるTh2タイプのアレルギー反応を抑制できる可能性が示された。さらに、マクロライド系抗生物質はDNAワクチンによって誘導されたTh1細胞からのIFN-γ産生を増強したことより、DNAワクチンを用いた粘膜ワクチンにマクロライド系抗生物質を併用することにより、その効果をさらに高められる可能性が示された。今後、これらの粘膜免疫増強機序を抗原提示細胞の機能の面から検討する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小林浩子: "DNAワクチンのアレルギー疾患への応用"アレルギー科. 14(1). 52-58 (2002)

  • [文献書誌] 小林浩子: "DNA遺伝子免疫療法-マウスでの成功はヒトに及ぶか-"アレルギーの臨床. 22(11). 892-895 (2002)

  • [文献書誌] 佐藤由紀夫: "DNAワクチン療法"臨床免疫. 38. 403-408 (2002)

  • [文献書誌] 佐藤由紀夫: "アレルギー性疾患に対するDNAワクチン療法"治療学. 37(1). 74-76 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤由紀夫: "DNAワクチンの今後の発展"アレルギー・免疫. 10(3). 294-301 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤由紀夫: "Inhibition of pulmonary eosinophilia by DNA vaccine"Current Advances in Pediatric Asthma and Other Allergic diseases Jomo Newspaper (前橋) Morikawa A, eds. 115-118 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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