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2003 年度 実績報告書

4C8副刺激が誘導する調節性CD4^+T細胞の免疫学的機能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570425
研究機関自治医科大学

研究代表者

益山 純一  自治医科大学, 医学部, 講師 (20165731)

キーワード4C8 / 副刺激 / 調節性T細胞
研究概要

4C8 costimulationにより分化誘導されるT細胞(4C8 Tr細胞)は、CD28 costimulationの場合と比較し、次のような特徴が明らかになった。
1)naiveおよびmemory T細胞に対するcostimulation効果が認められた。
2)IL-10を大量に産生した。
3)CD25高発現を維持し、かつCD152は細胞表面よりも細胞内に強く認められた。
4)CD3刺激に対して低反応であったが、IL-2,抗CD28抗体の添加に強く反応した。
5)Bystander CD4+T細胞の活性化とIL-2産生を抑制した。
6)その抑制機能は、IL-10,TGF-βに対する抗体で中和できず、細胞接触が必要であった。
7)IL-7,IL-15にもIL-2とほぼ同等のTreg細胞増殖促進作用があることが明らかになった。
8)最初のcostimulation後にIL-2を添加し培養すると、1w間でTreg細胞は数十倍に増殖した。IL-2添加によりこれらの細胞のサプレッサー機能は失われたが、再び4C8 costimulationを加えることにより回復した。
以上から、4C8 Treg細胞は明らかなサプレッサー機能を有するだけでなく、上に挙げた特徴はこれまでに報告されているCD4+CD25+T細胞やimmature DCで誘導されるregulatory T細胞と基本的に矛盾しない。Costimulation機能のある多くのnon-CD28分子が知られているが、これらの中には、4C8やCD2のように、regulatoly T細胞を誘導するcostimulation pathwayが存在することを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masuyama, J.: "A novel costimulation pathway via the 4C8 antigen for the induction of CD4+ regulatory T cells"J.Immunol.. 169. 3710-3716 (2002)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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