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2002 年度 実績報告書

C型肝炎マウスモデルを用いた細胞性免疫応答の解析とワクチン開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570461
研究機関三重大学

研究代表者

玉置 繁憲  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80260602)

キーワードHCV / 肝炎 / CTL / ワクチン
研究概要

1:C型肝炎ウイルス(HCV)の構造蛋白(core, E1, E2)を組み込んだrecombinantアデノウイルスベクターをマウスに静脈内投与し、すべての構造蛋白に対する細胞障害性T細胞(CTL)の誘導を確認した。3種類の構造蛋白を別々にマウス肝に発現させた場合、肝炎の程度は差がなかったが、SCIDマウスに投与した場合には、core蛋白において肝細胞の脂肪変性を伴う著明な肝細胞障害が認められた。
2:すべての構造蛋白を発現させた肝炎組織において不飽和脂肪酸の増加と、脂肪酸排泄に関与するトランスポーターの発現低下が認められ、HCV感染時における酸化ストレスの一因と考えられた。
3:HCVのNS5領域のCTLエピトープを組み込んだrecombinant BCGワクチンを作製し、腹腔内投与し、特異的CTLを誘導した後NS5領域を組み込んだrecombinantワクシニアウイルスを感染させたところ、ほぼ完全に感染を阻害できた。recombinant BCGワクチンを経口投与しても同様の結果が得られた。
4:抗酸菌のα抗原は、結核菌などに対して強力に細胞性免疫を誘導することが知られている。そこでこのα抗原とNS5領域のCTLエピトープを組み込んだプラスミドベクターを作製しelectroporation法で皮下にワクチン接種したところ特異的CTLが誘導され、recombinantワクシニアウイルスの感染をほぼ完全に阻害できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satori Uno-Furuta: "Immunization with recombinant Calmett-Guerin bacillus(BCG)-hepatitis C virus(HCV)elicits HCV-specific cytotoxic T lymphocytes in mice"Vaccine. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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