研究課題/領域番号 |
14570501
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
武藤 弘行 自治医科大学, 医学部, 講師 (50322392)
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研究分担者 |
佐藤 貴一 自治医科大学, 医学部, 講師 (50275707)
菅野 健太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60179116)
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キーワード | intestinal metaplasia / Cdx2 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
胃癌は分化型胃癌と未分化型胃癌に分類されるが、この分化型胃癌の前癌状態としての腸上皮化生の原因遺伝子を明らかにすることを目的に研究を進めている。転写因子Cdx2は、生後は腸管に限局して発現し、腸管粘膜の増殖と分化に関与している。このCdx2が腸上皮化生粘膜において発現していることをヒトの膜腸上皮化生粘膜を用いて明らかにした。そこでCdx2の胃粘膜の腸上皮化生における役割を明らかにする目的でCdx2を胃粘膜に特異的に発現させるトランスジェニックマウスを作製した。このトランスジェニックマウスの胃粘膜は完全に腸粘膜に置き換わった。次にCdx2の胃粘膜における発現によりどのような遺伝子の変化が起こるのかを明らかにする目的でGeneChipによる遺伝子の発現解析を行った。組織学的な変化が見られる以前に既に腸粘膜に特異的な遺伝子の発現が見られることが確認された。形態学的な変化をさらに明らかにする目的でHematoxylin-Eosin染色で変化の見られない早期における変化を見るため現在、電子顕微鏡による形態変化を見ている。
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