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2003 年度 実績報告書

グレリンおよびテロメラーゼ活性による新しい早期胃癌の診断、治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570520
研究機関金沢医科大学

研究代表者

伊藤 透  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (80193499)

研究分担者 神田 享勉  金沢医科大学, 医学部, 教授 (40261838)
キーワード早期胃癌 / リンパ節転移 / 内視鏡治療 / テロメラーゼ活性 / グレリン / 酵素抗体法 / Real-time PCR / hTRT mRNA
研究概要

早期胃癌(粘膜下層浸潤癌sm癌)はその粘膜下層内の深達度によりリンパ節転移率が増加する事実があり、内視鏡か外科手術治療かの治療方針決定で重要な因子であると思われる。その選択をする判断材料の補助的手段として、深達度(sm1&2)のリンパ節転移陽性・陰性例におけるグレリン、テロメアおよびテロメラーゼ活性を手術標本と術前生検との関連性について検討した。
【対象】:
sm癌(分化型)リンパ節転移陽性10例(同症例の生検10例)、リンパ節転移陰性10例(同症例の生検10例)
sm癌(未分化型)リンパ節転移陽性6例(同症例の生検6例)、リンパ節転移陰性6例(同症例の生検6例)
【方法・結果】採取組織を10%ホルマリン固定後、パラフィン包理して連続切片を作成し、以下の免疫組織的検討に用いた。
1)癌遺伝子の発現状況:切除標本および生検におけるc-erb2・c-met・nm23・FTS-1・APC遺伝子・テロメラーゼ(k-67)発現を、各々の抗体を用いた免疫組織化学染色により検討した。各抗体における切除標本と生検の癌細胞の発現性は、リンパ節転移陽性例に発現傾向があるものの、癌細胞のheterogenityによるものか、切除標本内の発現傾向に差が有り、有意差は明らかではない。また、sm1とsm2の深達度の差における各抗体の発現は、sm2はsm1に比べてより強い発現の傾向が認められた。病理組織型の差(分化型・未分化型)については、一定の傾向は認められない。
2)テロメラーゼ活性:Human telomerase reverse transcriptase mRNAの測定は、各症例の薄切切片からtotalRNAをチオシアン酸グアニジン法で抽出し、Random primeによってcDNAを合成し、cDNA合成後、ABIPRISMTM7700DNASequencer (PE Applied Biotech)で、BABO-F primerとBABO-R primerを含むPCR溶液でReal-time PCRを行った。PCRサンプル由来の発光値をStandard RNAの発光値と比較し、hTRT mRNAの定量値を算出した。手術早期胃癌の深達度(sm1&2)別、リンパ節転移の有無におけるグレリンおよびテロメラーゼ活性定量的測定、酵素抗体法による各群との比較、および病理組織型とグレリンの発現(酵素抗体法)、テロメラーゼ活性と、酵素抗体法による染色の関連性については、測定値、染色性に不安定性があり分析不可能だった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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