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2003 年度 実績報告書

遺伝子ターゲッティングによるマウス自己免疫性肝炎モデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 14570523
研究機関愛知医科大学

研究代表者

奥村 明彦  愛知医科大学, 医学部, 講師 (70288512)

研究分担者 各務 伸一  愛知医科大学, 医学部, 教授 (10115545)
石川 哲也  愛知医科大学, 医学部, 講師 (10288508)
キーワード自己免疫性肝炎 / マウスモデル / CYP2D6 / ベクター / 融合蛋白 / CD4+CD25+T細胞 / CD4+T細胞 / CD8+T細胞
研究概要

1.自己免疫性肝炎(AIH)の病態を解明するためのマウス自己免疫性肝炎モデルの作製
我々は、2型AIHにおける標的抗原であるCYP2D6に注目し、(1)β-galとCYP2D6の融合蛋白をマウスの腹腔内に接種することにより肝炎が惹起されるモデル、(2)CMVプロモーターの下流にCYP2D6の遺伝子を組み込んだベクターをマウスの筋肉内に接種した結果肝炎が惹起されるモデルという、免疫法が異なる2種類のモデルを開発し、Balb/cマウスとC57BL/6マウスの2種の異なるストレインのマウスにそれぞれの免疫法で肝炎を惹起させた。組織学的な検討では、いずれの免疫法によってもグリソン鞘を中心とした炎症細胞浸潤および小葉内の巣状壊死が観察され、ヒトの自己免疫性肝炎に類似した所見であることが確認された。また、血中ALT値の上昇の程度や、ALT値がピークとなる時期、さらにはCYP2D6に対する抗体の出現の状態など、いくつかの点においてはマウスのストレイン間での差異が認められた。
2.β-galとCYP2D6の融合蛋白をマウスの腹腔内に接種するモデルを用いた病態の解析
マウスの脾細胞(SP)と肝内浸潤リンパ球(LIL)を経時的に採取し、フローサイトメトリーによりCD4+T細胞、CD8+T細胞、制御性T細胞としてCD4+CD25+T細胞の数を測定した。その結果、肝内にはCD8+T細胞が優位に浸潤していることが明らかとなった。また、CD4+CD25+T細胞数は肝炎の経過と共に変動がみられ、血中ALT値のピークではその頻度は減少しており、肝炎の病態に何らかの影響を及ぼしていることが示唆された。さらに、SPとLILではCD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4+CD25+T細胞の頻度に差異が認められ、その動態には差異がある可能性が示唆された。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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