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2002 年度 実績報告書

気管支喘息発症分子機序におけるCGRPファミリーの関与および治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 14570544
研究機関東京大学

研究代表者

大賀 栄次郎  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00323577)

研究分担者 山本 寛  東京大学, 医学部附属病院, 医員
新藤 隆行  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90345215)
長瀬 隆英  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40208004)
富田 哲治  東京大学, 医学部附属病院, 教務職員 (50345203)
キーワードCGRP / 気管支喘息 / 気道過敏 / ノックアウトマウス
研究概要

気管支喘息は、気道平滑筋収縮、気道過敏性、気道炎症、気管支平滑筋増殖や気道リモデリングを主体とする病態であり、種々の化学物質が複雑に関与していると考えられる。気管支喘息の発症機序には、種々の炎症関連物質が複雑に関与している可能性が報告されているが、その分子機構は未だ明かではない。近年、炎症を促進あるいは抑制する生理活性因子として、アドレノメデュリン(adrenomedullin, AM)、calcitonin-gene-related-peptide(CGRP)などのペプチドが注目されている。本研究では、発生工学的手法を応用し、CGRPファミリーの気管支喘息発症分子機序における重要性について検討する。特に、CGRPおよびアドレノメデュリン遺伝子の意義を明らかにする。手法として、遺伝子ノックアウトマウスを新たに作成し、気道過敏性発症との関連を検索する。
まずCGRP遺伝子欠損マウスを作成し、CGRP遺伝子欠損マウスおよび野生型群にOvalbumin感作・抗原吸入負荷を施行し、アレルギー性喘息モデルを樹立した。生理学的検討によりCGRP遺伝子欠損マウスで気道反応性低下が認められ、内因性CGRPの存在が気道過敏性発症に関与することが示された。従って今後、CGRP本体や、その機能発現に関わる系などが、気管支喘息の研究対象として拡がることが推察される。また、本研究で用いたCGRP遺伝子欠損マウスは、CGRPが関与する呼吸器疾患の病態メカニズムの解明に寄与することが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Aoki-Nagase T, Nagase T, Oh-hashi Y, Shindo T, Kurihara Y, Yamaguchi Y, Yamamoto H, Tomita T, Ohga E et al.: "Attenuation of antigen-induced airway hyperresponsiveness in CGRP-deficient mice"Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol. 283. L963-L970 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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