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2002 年度 実績報告書

肺癌化学療法時の臨床薬理,分子薬理学にもとづく副作用予測と最適投与量設定

研究課題

研究課題/領域番号 14570551
研究機関広島大学

研究代表者

近藤 圭一  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (20332827)

研究分担者 谷川原 祐介  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30179832)
濱田 哲暢  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (00322313)
中島 正光  広島大学, 医学部附属病院, 講師 (20198097)
キーワードTDM / PK / PD / パクリタキセル / カルボプラチン / 塩酸イリノテカン / ドセタキセル / CYP / UGT
研究概要

再発肺癌に対する塩酸イリノテカン(CPT-11)およびドセタキセル(DOC)による併用第I/II相試験を行うために、まずCPT-11単剤投与例での薬物動態を検討した。投与前、30分、1時間、1.5時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、25時間の11ポイントで採血を行い、HPLC法を用いて薬剤血中濃度を測定しているが、症例数が5例であり、今後も症例蓄積を要する。また末梢血単核球におけるUGT(CPT-11の代謝酵素)の遺伝子発現レベルを検討し、その後、臨床試験に移行し、CPT-11+DOC投与後のUGT・CYPの遺伝子発現レベルを検討する予定である。
非小細胞肺癌に対するパクリタキセル(TAX)、カルボプラチン(CBDCA)による併用第I相試験に付随して、8例の患者でTAX投与前、投与1、6、24時間後に採血を行い、末梢血単核球からmRNAを抽出した。末梢血単核球においてTAXの代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)アイソフォームであるCYP3A4およびCYP2C8の遺伝子発現を熊本大学にてreal-time PCR systemを用いて定量した。その結果、TAX投与前後で遺伝子発現レベルに有意な変化は認めなかった。このことから、TAXではDOCと異なり、その投与により代謝酵素が誘導されないことが示唆されたが、薬物動態パラメーターと効果・副作用の程度とが関連するか否かについては、薬動力学的検討を要する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 礒部 威, 近藤 圭一, 河野 修興: "化学療法とTDM-現状と将来展望-"TDM研究. 20・2(In press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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