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2002 年度 実績報告書

アルツハイマー病におけるCD40関連分子の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14570593
研究機関大阪大学

研究代表者

中辻 裕司  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20332744)

研究分担者 藤村 晴俊  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20263246)
熊ノ郷 淳  大阪大学, 微生物研究所, 助手 (10294125)
キーワードミクログリア / アストロサイト / 神経細胞 / CD100 / CD40 / CD40L / アルツハイマー / 炎症
研究概要

本研究の目的であるアルツハイマー病における免疫・炎症機転の解明に向けてCD40のシグナルを制御すると予想されるCD100について、同分子のノックアウト(KO)マウスとアルツハイマー病モデルマウスのAPPトランスジェニック(Tg)マウスの遺伝的バックグラウンドの均一化を終え交配を開始した。CD100KO-APPTgマウスの生化学的、免疫学的評価は10〜18ヶ月齢のマウスを使用するため現在成長を待っているところである。
この間にCD40,CD40Lの中枢神経系での発現を半定量的RT-PCR,ウェスタンブロット、免疫細胞組織化学にて検討した。CD40の発現は生後より増加し始め6ヶ月頃にピークとなり老齢までやや減少しながら持続する。生理的な発現は主に神経細胞に認められるが実験的に反応性グリオーシスを作成したところ反応性グリアに発現が誘導されることがわかった。驚いたことにそれまで活性化T細胞に発現すると考えられていたCD40Lが神経細胞に高発現しておりこれは神経細胞の分化に伴って増加することも判明した。また反応性アストロサイトの一部にも誘導される。つまりCD40L-CD40は中枢神経系に広く発現しておりCD40Lは主に神経細胞にCD40は神経細胞、および病的状況下におけるグリア細胞に発現しアルツハイマー病をはじめとする免疫・炎症機転の関与する神経変性疾患における重要性がますます確信された。同時にこのカスケードを調節することが予想されるCD100についてもアルツハイマー病などの神経変性疾患においてその重要性がより推測されるところである。現在はin vitroでまず炎症反応に及ぼす影響を検討中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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