• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

動脈硬化危険因子の重積とその遺伝要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14570637
研究機関群馬大学

研究代表者

中村 哲也  群馬大学, 医学部, 助教授 (10272238)

研究分担者 永井 良三  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60207975)
倉林 正彦  群馬大学, 医学部, 教授 (00215047)
キーワードインスリン抵抗性 / 高血圧 / 肥満 / 糖尿病
研究概要

インスリン抵抗性における血管内皮細胞機能とCD36発現量とPPARγ発現量に対するHMG-CoA還元酵素阻害薬の効果
目的:インスリン抵抗性の病態では血管内皮細胞が障害され、血圧上昇や臓器障害に関与する。高血圧自然発症ラット(SHR)のインスリン抵抗性の原因遺伝子として第4染色体上のCD36の変異が報告された。
方法:高血圧・肥満・糖尿病を呈するOLETF(Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty)ラットと正常対照のLETO(Long-Evans Tokushima)ラットにcerivastatinを4週間経口投与し、胸部大動脈の血管内皮細胞機能と大動脈CD36発現量、大動脈PPARγ発現量を解析した。ゲノムDNAを抽出し、CD36遺伝子の変位部位を解析した。さらに蛍光色素(FAM、HEX)でラベルした3種のマイクロサテライト(MS)マーカー(D4Rat151、D4Rat101、D4Rat24)を用いて遺伝子型を決定した。
成績と結論:cerivastatinはコレステロール値を変化させずにOLETFの血管内皮細胞機能と、特にLecithinized SODに対する血管拡張反応を改善させた。cerivastatinは大動脈のCD36発現量とPPARγ発現量も増加させた。OLETFラットのCD36発現量とPPARγ発現量はOLETFラットで低下していた。
CD36遺伝子型とMSマーカーのD4Rat101とD4Rat24にはLETOとOLETで差はなかったが、D4Rat151はLETOとOLETFで相違していた。OLETFの第4染色体上にはQTLが報告されており原因遺伝子が第4染色体上に存在する可能性は残された。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi