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2002 年度 実績報告書

心不全の病態形成における自然免疫の役割

研究課題

研究課題/領域番号 14570640
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 利之  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40236302)

研究分担者 八尾 厚史  東京大学, 医学部附属病院, 医員
絹川 弘一郎  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00345216)
キーワード心不全 / 自然免疫 / Toll-like受容体 / 心筋細胞 / アンジオテンシンII / Ca^<2+>transient / 胎児型遺伝子
研究概要

本研究の目的は、心筋機能異常の形成ないしは遷延化過程における自然免疫の役割について、分子レベルで検討を加えることであった。特に今回の研究においては、Toll-like receptors(TLRs>の心筋細胞における発現およびそれらと心筋機能障害の関連性について検討を加えることを目的としていた。本年度は、われもれの研究室においてクローニングしたニワトリTLR2の心筋細胞における発現について検討を加えた。また、心不全モデル動物としてアンジオテンシンII(A-II)皮下持続注入ラットの作成を行った。
1.ニワトリTLR2の構造および発現解析:10日目ニワトリ胚由来培養心室筋細胞よりTLR2のhomologue cDNAをクローニングした。クローニングしたニワトリTLR2はFukuiらの報告したtypeIに相当するものであった。TLR2(typeI+typeII)の発現は、Northern blot解析により、ニワトリ胚心臓(6〜10日目)および培養心室筋細胞(10日目)に確認された。今後は、TLR2のtype別の発現について、それらの調節機構も含めて検討を加える予定である。
2.A-II皮下持続注入ラットモデルの作成:Sprague-Dawleyラットに0.7mg/kg/dayのVa1^5-A-IIを持続皮下注入し、心肥大ないしは心不全モデルの作成を試みた。このモデルにおいて心筋細胞内Ca^<2+>transientは、注入開始4週間後では増強したが、9週間後には減弱した。他方。いわゆる胎児型遺伝子(βミオシン重鎖、心房性利尿ペプチド)の発現亢進は4週間後にもみられた(RNAse protection assay)、が、9週間後にはさらに顕著となった。今後は、このモデルを用いて、in vivoにおけるTLRsと心筋機能障害との関連性について検討を加える予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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