研究課題/領域番号 |
14570766
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山形 崇倫 自治医科大学, 医学部, 講師 (00239857)
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研究分担者 |
中島 尚美 自治医科大学, 医学部, 助手 (20337330)
諏訪 清隆 自治医科大学, 医学部, 講師 (30285796)
森 雅人 自治医科大学, 医学部, 講師 (10337347)
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キーワード | 自閉症 / セクレチン / セクレチン受容体 / ノックアウトマウス |
研究概要 |
(1)自閉症候補遺伝子の解析 自閉症の病因遺伝子解明のため、DHPLC法および直接シークエンス法にて、セクレチン受容体遺伝子、自閉症との連鎖が示されている染色体7qに局在する神経ペプチドとその受容体、およびFMR1、FMR2遺伝子など種々の候補遺伝子の変異解析を行なった。セクレチン受容体遺伝子の変異解析では、自閉性障害患者65例中6か所の塩基置換を検出したが、いずれも、コントロールにも検出され、病因に結びつく変異は検出されなかった。FMR1、FMR2でも、病因に関連する変異は検出されなかった。7qに局在する神経ペプチド受容体の遺伝子に、コントロールで検出されない変異が検出され、詳細に解析中である。 (2)セクレチン(Sct)およびセクレチン受容体(Sctr)ノックアウトマウス解析 Sctrノックアウトマウス脳において、セクレチンあるいは自閉症との関連が推定される、tyrosine hydroxylase、tryptophan hydroxylase、serotonin transporter、serotonin、neurofilamentの発現を免疫組織学的に解析したが、各々、wild typeとホモのノックアウトマウスでの発現の差はなく、セクレチンの脳内での作用との関連は示されなかった。 SctおよびSctrノックアウトマウスの行動解析を行なった結果、両者とも、社会性のテストで異常が見られ、特にSctrノックアウトマウスで顕著であった。この結果は、自閉性障害との関連で興味ある所見であり、さらに詳細に解析予定である。
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