我々は筋緊張性ジストロフィー症の責任遺伝子であるDMPK(myotonic dystrophy protein kinase)と結合するubiquilin-1が、cell cycleに関係する蛋白の機能異常に影響していると仮説をたてた。ubiquilin-1自身は、そのdomain相同性のサーチから、様々な蛋白の活性亢進、分解の調節、cell cycleに関与する蛋白に結合などに関わっている可能性が示唆されている。平成14年度にUbiqulin-1をbait proteinとしてbrain cDNA libraryをスクリーニングして、ubiqulin-1と結合する蛋白を検出することを目的し、yeast two-hybridによって20種類のcloneを分類した。平成15年度に得られたcloneをyeastにcotransformし、mating assayもおこない、positiveな結果が得られてもののみ塩基配列の決定をおこなった。20種類のクローンの中からは、cell cycleに直接関与すると思われるubiqulin-1とinter-acting proteinは検出されなかった。したがって、現在再度、brain cDNA libralyをスクリーニングしてcell cycleに関わるであろう蛋白の検出を試みている。また、ubiquilin-1と結合のみられた数種の蛋白に関して、recombinant-proteinを作成し、in vitroでのinteractionの証明を試みているが、recombinant-proteinが一部insolubleのためか、十分なbihdingが証明されえていない。Partialなsolubleなrecombinant proteinを作成してbindingの証明を試みている。
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