• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

炎症性皮膚疾患に対する転写因子結合デコイ型核酸による治療に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570800
研究機関東京大学

研究代表者

小宮根 真弓  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00282632)

研究分担者 柿沼 誉  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30332604)
キーワード表皮細胞 / デコイ型核酸 / TARC / 転写因子
研究概要

HaCaT細胞からのTARC産生は、TNF、IFNγにより誘導されるが、我々は種々のアンチセンスオリゴを用いた実験により、その誘導にNFκB、C/EBPβ、GATA-3が関与しており、c-Fosは関与していないという結果を得た。TARCのプロモーター部分を含む領域をPCRにて増幅してルシフェラーゼベクターに挿入し、TARCプロモータールシフェラーゼコンストラクトを作成した。このコンストラクトは扁平上皮癌の細胞株であるDJM細胞において活性が認められた。現在、数種類のプロモーターコンストラクトを作成中であり、今後これらのコンストラクトを用いて、TARCプロモーター領域におけるTNF、IFNγの応答部位および、誘導に関与する転写因子を明らかにしていく予定である。
一方、IL-15は乾癬などの炎症性皮膚疾患の形成に重要な役割を演じていることが報告されているが、IL-15がHaCaT細胞に働いてERK、P13Kを活性化するが、JNK、p38は活性化しないことが我々の検討により明らかとなった。IL-15はIFNγなどの炎症性サイトカインにより細胞表面に発現が誘導され、近隣の表皮細胞に情報が伝達されると考えられるが、IL-15による情報伝達がERKやP13KといったEGFR活性化などの他の炎症による情報伝達経路と共通していることから、これらの分子も炎症性皮膚疾患治療のターゲットとなりうると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kakinuma, T. at el.: "IL-4 but not IL-13, Modulates TARC/CCL17 and IP-10/CCL10 release by TNFα and IFNγ in HaCaT cell line"Cytokine. 20(1). 1-6 (2002)

  • [文献書誌] Yano, S, Komine, M. et al.: "Interleukin 15 induces the signals of epidemal proliferation through ERK and PI3 kinase in a human epidemal keratinocyle cell line, HalaT"Biochem. Biophys. Res Commun.. 301(4). 841-847 (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi