研究課題/領域番号 |
14570800
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小宮根 真弓 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00282632)
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研究分担者 |
柿沼 誉 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30332604)
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キーワード | ケラチノサイト / ケモカイン / TARC / NFκB / STAT1 / 炎症性皮膚疾患 / 機械的刺激 / MAPキナーゼ |
研究概要 |
炎症性皮膚疾患においては、さまざまなサイトカイン、ケモカインが病態に深く関与していることが知られている。Thymus and activation regulated chemokine(TARC)は、アトピー性皮膚炎の表皮細胞、水疱性類天疱瘡の水疱内容液に検出され、これらの患者血清で高値を示す。我々はTNFαおよびIFNγ刺激刺激によりHaCaT細胞からのTARC産生は相乗的に誘導され、このTARC産生誘導がNFκB、p38の阻害により抑制されること、またEGF受容体活性化阻害剤によりその産生が誘導されることを明らかにした。また、IFNγのシグナル伝達に中心的役割を果たすSTAT1はこの産生誘導に関与していないことが明らかとなった。また、PLA2阻害剤であるMAFP、ロイコトリエンB4受容体阻害剤であるLYがTARC産生を濃度依存的に抑制したことから、TARC産生に脂質系シグナル経路が関与する可能性が示唆された。また、NFκBシグナル伝達阻害剤として開発されたIMDは、HaCaT細胞からのTARC産生を濃度依存的に抑制した。今後IMDのvivoでの効果について検討を加える予定である。機械的刺激は、尋常性乾癬における皮疹の誘導に関与し、また乾癬の病態におけるIL-15の重要性も報告されている。これらの刺激は表皮細胞にMAPキナーゼの活性化をもたらし、細胞増殖の誘導とアポトーシスの抑制をもたらした。機械的刺激はEGF受容体活性化とERK、PI3K活性化をもたらし、IL-15刺激はERK、PI3K活性化をもたらした。現在さらに下流の転写因子についても検討中である。
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