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2002 年度 実績報告書

各種遺伝子操作マウスを用いた皮膚線維化機構、特に強皮症モデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570801
研究機関金沢大学

研究代表者

竹原 和彦  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50142253)

研究分担者 白崎 文朗  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10313644)
佐藤 伸一  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20215792)
キーワードTGF-β / CTGF / コラーゲン / 線維化 / 動物モデル / 強皮症
研究概要

本年度の研究成果として,プロコラーゲン遺伝子標識トランスジェニツクマウスを用いた実験について報告する。
正常マウスにおいて,TGF-βは皮下に注入することにより,3日後に線維化が誘導されるが,7日後にはその変化は消失する。しかるに,TGF-βとCTGFを同時注入した場合には,7日間注入後も線維化は持続されることが,これまでに明らかにされてきた。この実験モデルは,サイトカインが強皮症の線維化に重要な役割を果たしていることを証明したものであり,2003年4月号のJ.Rheumatology誌に掲載予定である。
今回,プロコラーゲン遺伝子標識トランスジェニックマウスを用いて同様の実験を行い,各時期におけるプロコラーゲン遺伝子のプロモーター活性をルシフェラーゼ測定法にて定量したところ,TGF-β単独では3日後にピークとなり,7日後には0となった。この結果は正常マウスの組織学的変化と一致する。しかるに,TGF-βとCTGFを同時注入した場合には,TGF-βによってピークとなったプロコラーゲン遺伝子プロモーター活性は,7日後も高いレベルで維持されていた。このことは,CTGFの追加投与が,プロコラーゲン遺伝子を活性化し,維持化を維持することを証明した,世界初の実験結果であり,上記の仮説が,コラーゲン遺伝子の活性化を介したものであることを更に裏付けたものとして,評価に値する。次年度は,細胞接着因子ノックアウトマウスで,同様の実験を行いたい。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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