研究概要 |
昨年度は、肺癌のステージングに関するEBMによる画像診断の進め方について検討し、報告した。本年度は、1)肺炎の画像診断、2)肺結節の確定診断、をモデルとして、文献のレビューおよびその解析を行い、現在も引き続き継続中である。1)の肺炎の画像診断については、最近CTの被ばくが問題になりつつあり、医療経済上もCT等の画像診断をどのように適応していくのかが重要な検討課題であり、モデルとして選択した。2)の結節の画像診断についても、肺癌検診において多くの候補陰影が発見されるが、その効率のよい画像診断的アプローチの確率は重要である。この検討の一部は、第39回日本医学放射線学会秋季臨床大会リフレッシャーコース8 肺癌検診 6.スクリーニングから生検へ(2003年10月11日、神戸)において発表した。教科書、医学雑誌(online journalを含む)、文献データベースMedline, PubMed, SPIRS, OVID二次的出版物The Cochrane Library (CDSR : The Cochrane Detabase of Systematic Reviews, DARE : Database of Absracts of Reviews of Effectiveness) Best Evidence、CancerNet、AHCPR (Agency for Health Care Policy and Reseach)などを用い、検査の感度、特異度、正確度、陰性予測値、陽性予測値、治療貢献度、患者利益分析、経済分析を中心に、エビデンスレベルの高い論文を選び、その内容の検討、データベース化を試み、現在も継続中である。
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