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2002 年度 実績報告書

GAFクロミックフィルムを用いた放射線治療における線量分布測定精度に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570859
研究機関岡山大学

研究代表者

東 義晴  岡山大学, 医学部, 助教授 (90212505)

研究分担者 後藤 佐知子  岡山大学, 医学部, 助手 (80243517)
中桐 義忠  岡山大学, 医学部, 助教授 (80207745)
キーワード放射線治療 / 線量分布 / フィルムタイプ線量計 / GAFクロミックフィルム / 測定精度
研究概要

本研究は、医用画像処理技術の応用により、GAFクロミックフィルムの高エネルギーX線・線量分布測定精度の向上を目的とする。医用画像処理の研究から蓄積したサブトラクション処理や撮影用X線フィルム面の不均一補正の技術を利用し、放射線治療技術の精度管理上必要な誤差まで下げることを目指す。なお、本研究はフィルムタイプ線量計としてGafchromic MD-55対象にしていたが、さらに高感度タイプGafchromic HSも発表されたためそれも含め行うことにした。
以下に平成14年度に行った実験の結果を要約する。
1.マイクロデンシトメータにGAFクロミックフィルム用測定のためのフィルタを装備し、マイクロデンシトメータXYコントローラの制御用ソフトウェアの改良を行った。その結果、マイクロデンシトメータから二次元線量分布像を得ることができるようになった。また、その制御用のコンピュータから処理コンピュータへのデータの転送方法を確立した。さらに、データ処理のための画像処理プログラムソフトウェアの開発を完了し、照射前後のGAFクロミックフィルムの画像データをピクセルごとに比較することを可能にした。
2.照射前と照射後のフィルム濃度の相関
(1)Gafchromic MD-55:使用X線4、6および10MV、線量は3〜26Gyにおいて相関が得られた。
(2)Gafchromic HS:使用X線10MV、線量は5〜25Gyにおいて相関が得られた。
(1)、(2)を通して、照射前の濃度ムラ(感光層の塗布ムラ)は、照射線量が大きくなればなるほど測定精度に大きな影響を与えていることが分かった。また、照射前と照射後のフィルム濃度の関係より、上述の感光層塗布ムラと感度材料そのものが持っている補正できないバラつきとに分離できることが示唆された。これにより、測定精度の限界が推定できると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青山 英樹: "X線エネルギーの違いによる早期声門癌治療の吸収線量評価-フィルムタイプ線量計を用いた検討-"日本放射線腫瘍学会誌. 14・4. 239-245 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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