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2002 年度 実績報告書

超急性期脳梗塞と脳腫瘍における大脳白質障害の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570868
研究機関長崎大学

研究代表者

森川 実  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20284705)

研究分担者 林 靖之  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90218587)
林 邦昭  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80039536)
越智 誠  長崎大学, 医学部附属病院, 助教授 (00145393)
キーワード拡散強調画像 / 脳梗塞 / 拡散テンソル
研究概要

急性期脳梗塞における拡散テンソル画像の有用性に関して検討した。対象は発症6時間以内の超急性期脳梗塞13名、および6時間から48時間の急性期梗塞9名、さらに4-8時間から12日までの亜急性期梗塞10名の計37名である。いずれもテント上の病変で白質を含むものとし、以前に出血や梗塞の既往があるものは除外した。使用機種はGE横河メディカル社製1.5T Signa LXで拡散テンソル画像(b factor=1000)をMPG6軸に印可し、各々のanisotropic imageからFractional anisotropy (FA)、固有値(λ1、λ2、λ3)およびisotropic ADC mapを作成し、それぞれの白質病変における値を計測し、正常対側の値の比を求めた。なお解析にはMR用ワークステーションAdvantage Windows3.1および今回導入したLINUX Dr. View(旭化成情報システム)を使用し、計測値の処理にはUNIX notebook computer(アップル社)を用いた。結果からはFA比は超急性期梗塞13例全例において上昇していたが、発症1時間以内の症例で、ADCの変化がreversibleであった症例においては、FAの変化はごく軽度で、超急性期脳梗塞における白質障害の有無を知る指標になりうる可能性が示唆された。また急性期梗塞では9例中7例でFA比の上昇を認めたが、亜急性期のものではFA比の低下が認められ、ADCと比べてより白質障害の鋭敏な指標になりうるものと考えられた。またλ1とλ3に関しては、λ3の変化が大きいことが、FAの上昇につながっているものと考えられた。またFAの変化は深部白質よりも皮質下白質に強く認められる傾向にあり、これらの変化は神経束の方向性に左右されるものと考えられたが、今後の検討課題としたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Makio Kaminogo, Hideki Ishimaru, Minoru Morikawa他: "Proton MR spectroscopy and diffusion-weighted MR imaging for the diagnosis of intracranial tuberculomas Report of two cases"Neurological Research. 24. 537-543 (2002)

  • [文献書誌] 越智誠(土屋一洋 編): "臨床画像平成15年4月増刊号 頭部の画像診断:必須80疾患"メジカルビュー社(発刊準備中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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