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2002 年度 実績報告書

DNA2重鎖切断の修復に関わる蛋白質の機能検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570871
研究機関札幌医科大学

研究代表者

坂田 耕一  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10235153)

研究分担者 晴山 雅人  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10173098)
大内 敦  札幌医科大学, 医学部, 助手 (70168863)
永倉 久泰  札幌医科大学, 医学部, 助手 (80244359)
キーワードDNA-PK活性 / 放射線治療 / 唾液腺障害
研究概要

「患者のリンパ細胞のDNA-PK(DNA依存性プロテインキナーゼ)活性の測定」
DNA-PKはX線照射によるDNAの2重鎖切断の修復に主要な役割を果たしており、また、培養癌細胞の結果では、DNA-PK活性とその細胞の放射線感受性が相関する事が報告されている。よって、DNA-PK活性により、癌組織に対する放射線治療効果や正常組織の放射線障害の程度が予測できないか検討した。DNA-PK活性を測定する細胞としては、癌組織や照射される部位の正常組織の細胞のDNA-PK活性を測るのが理想であるが、DNA-PK活性測定に必要な組織量を得るのは非常に困難であるため、採取が容易なリンパ細胞を用いて、研究を施行した。
両側耳下腺を含めた照射野で外部照射が施行され、4ヶ月以上前に放射線治療が終了した20歳以上の患者を対象とした。照射による唾液分泌量の減少の程度を患者の放射線治療に対する耐容能力の指標として、本研究を施行した。
1 唾液分泌検査
安静時唾液分泌量及びビタミンC錠服用による刺激時唾液量測定を施行した。
2 リンパ細胞のDNA-PK活性の測定
患者の血液20mlを採取し、Lymphoprepに重層して、リンパ細胞を遠心分離し、DNA-PK活性を測定した。
36名から唾液量を測定し、また、リンパ細胞のDNA-PK活性を測定した。安静時唾液量においても、刺激時唾液量においても、リンパ細胞のDNA-PKとの相関はみられなかった。この原因としては、1 唾液腺への放射線量や放射線治療終了からの期間がバラバラであったこと、2 唾液腺の放射線感受性と末梢血リンパ球のDNA-PKには関係が無いことが考えられる。
平成15年度は、血中のリンパ細胞ではなく、手術標本などの癌組織におけるDNA-PK活性を測定し、放射線感受性との関係を検討する予定である。

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公開日: 2004-04-06   更新日: 2016-04-21  

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