研究課題/領域番号 |
14570874
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岩田 和朗 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00201343)
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研究分担者 |
永田 靖 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10228033)
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キーワード | Ir-192 / Sr-90 / Y / I-125 / dosimetry / thermoluminescent sheet / intravascular brachytherapy / interstitial brachytherapy |
研究概要 |
新たに開発された高空間分解能、高感度でダイナミック・レンジが広い測定素子TLシートを用いて、血管内照射用線源および組織内刺入線源I-125近傍の2次元線量分布測定実験を、日米共同で行った。 1、血管内照射用線源近傍の線量分布測定 昨年度に引き続きTLシートを用いて、米国で開発された血管内照射用γ線源Ir-192 source trains(Cordis Checkmate)およびβ線源Sr-90/Y source train(Novoste Beta-Cath)近傍の2次元線量分布が測定された。線量分布からAAPM(米国医学物理学会)TG-60レポートの勧告と公式に基づき、種々の線量パラメータを算出した。その結果、TLシートによる測定は、線源から10mm以内の線量変化の急峻な範囲で、有用であることが明らかになった。 2、組織内刺入線源I-125近傍の線量分布測定 昨年度に引き続きTLシートを用いて、米国の臨床で使用されている低エネルギーγ線源I-125の密封小線源(model 6711とmode1 6702)近傍の2次元線量分布測定実験を行った。測定結果から算出された種々の線量パラメータを、AAPM TG-43レポートによる最新のMonte Carlo法と比較した。その結果、radial dose functionはmodel 6711で10%、model 6702で8%以内で一致した。また、anisotropy functionはmode1 6711で0.7%、model 6702で2.6%以内で一致した。I-125のような低エネルギーγ線源近傍の線量特性の決定に、TLシートは有用であることが明らかになった。
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