研究課題/領域番号 |
14570874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岩田 和朗 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00201343)
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研究分担者 |
RAVINDER Nath Yale大学, 医学部, 教授
永田 靖 京都大学, 医学部, 助教授 (10228033)
NATH Ravinder Yale University School of Medicine, Dept.of Therapeutic Radiology, Professor
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | brachytherapy / dosimetry / radioactive source / TL sheet / GA algorithm / optimization |
研究概要 |
TL-シートを用いて、現在臨床で使用されている密封小線源近傍の2次元線量分布測定を行い、TL-シートの精度評価を行った。また、線源の最適配置の決定システムの高速化のため、システムの並列計算化を行った。 1、密封小線源近傍の線量分布測定 TLシートを用いて、現在、臨床で使用されている低エネルギーγ線源1-125の密封小線源(model 6711)近傍の2次元線量分布測定を行った。測定結果から算出された種々の線量パラメータを、AAPM TG-43レポートによる最新のMonte Carlo法と比較した。その結果、radial dose functionは10%以内で一致し、またanisotropy factorは1.9%以内で一致した。また、血管内照射用線源であるγ線源Ir-192とβ線源Sr-90/Yの線源近傍の線量分布測定を行い、これらの線源を比較した。その結果、線源が0.5mmずれると、線源から2mmの点(参照点)でIr-192線源の線量変化は25%であったが、Sr-90線源の線量変化は50%と2倍大きくなった。血管内照射用Sr-90β線源について、TL-シート法とGafchromic film法と比較した結果、両者は良く一致した。TLシートによる線源近傍の分布測定の有効性が示された。 2、血管内照射用線源配置最適化システムの並列計算化 複数台のノート型パソコンをネットワーク化し、パラレル・コンピューティングシステムを構築し、血管内照射のためのIr-192 seed1個の滞留時間と滞留位置の最適化を行った。ほぼコンピュータ数に比例した計算速度が得られ、コンピュータの台数の増加により、高速化が可能になることを実証した。
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