研究概要 |
MRI 心筋梗塞巣の客感的検出において、MRI心筋遅延造影法が従来法に比べて有用性が高いと言う報告は多いが、本法にparallel imagingを併用することで三次元的に検査を行い検査時間短縮を目論んだ。いくつかの工夫を加えて十分な高精細画像を得ることができ、その成果を日本医学放射線学会誌に論文報告を行った。また呼吸同期下5分前後の撮像時間で、ほぼ全ての冠動脈血流の描出が可能なwhole coronary MRAの臨床応用をすすめ、その成果を複数の学会発表を行った。さらに頚動脈アテロームプラークの性状診断によって得た新知見、技術を、冠動脈壁の性状診断へ応用し一定の成果を得たが、臨床上意義のある画質を得るには高磁場装置が必要であることを日本磁気共鳴学会で発表した。 MD-CT 40列の多列検出器高速CT(MD-CT)を、冠動脈病変を有する臨床例に応用し,正常血管,狭窄病変の描出能について検討をかさねた。とくに臨床例を対象にして血管内超音波法との比較検討をおこない、CTによる冠動脈狭窄判定およびプラーク性状診断臨床応用の可能性が高いことを日本循環器学会で報告した。
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