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2003 年度 実績報告書

半導体検出器を用いた心筋SPECTの映像化アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570883
研究機関法政大学

研究代表者

尾川 浩一  法政大学, 工学部, 教授 (00158817)

キーワードSPECT / 心筋イメージング / データ収集法 / パワースペクトル / 画像再構成
研究概要

1.基礎実験による有効性の検討
現有のSPECTシステムを用いて、基礎実験ファントムに対するデータの収集を行なった。これには慶應大学医学部の協力を得て、病院に設置してある東芝製GCA7200AというSPECT装置を用いた。また、この際のファントムとしては心筋ファントム(心筋、肺、脊椎、肝臓などの人体に近い構造を有するファントム)ならびに、ロッドファントム(コールドロッド、ホットロッド)を用いて提案手法の基本性能を詳細に調査した。本研究で使用を予定している半導体検出器は、完成していなかったため、臨床用の装置にアタッチメントを設置し、3次元のデータ収集が可能なようにした。心筋データから再構成された画像は、画質評価を行いやすいようにするため、Bull's eye表示を行い、各セグメントにおける画質を評価した。
2.実験結果をふまえた投影データ選択法の改良
基礎実験における再構成画像と投影データの関係を再検討し、シミュレーションにおける評価基準と実験における基準が一致しているかどうかの検討を行った。この結果、実験とシミュレーションの結果との間に相関がみられ、シミュレーションで選択した角度を実験で用いることの合理性が明らかになった。また、投影データは3方向の投影データをセットとし、おのおのが90度の角度をなすものを4セット集めた方が画質が向上することが明らかになったため、すべてのシミュレーションにおける投影データセットを組みかえ、再度検討を行った。さらに、健常のボランティアによる臨床実験を予定していたものの、実際の装置が完成しなかったため現実的にデータ収集が不可能となり、これについては見送った。
3.報告書の作成
本研究の成果に関して、報告書にまとめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Norihiko KOBAYASHI: "The performance of data acquisition scheme in a new myocardial SPECT system"MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY. 22・2. 83-94 (2004)

  • [文献書誌] Norihiko KOBAYASHI: "Evaluation of data acquisition scheme in a new myocardial SPECT system"Conference record of IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference. (CD-ROM). (2003)

  • [文献書誌] 小林紀彦: "選択された特定方向の投影データを用いた心筋SPECT"MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY. 20・Suppl(CD-ROM). (2003)

  • [文献書誌] 尾川浩一: "心筋SPECTのための3次元データ収集"核医学. 40・3. 343 (2003)

  • [文献書誌] 尾川浩一: "SPECTの撮像技術-最近の話題-"福島県核医学研究会誌. 17・1. 1-6 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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