研究課題/領域番号 |
14570892
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
内田 政史 久留米大学, 医学部, 講師 (50168704)
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研究分担者 |
西村 浩 久留米大学, 医学部, 助教授 (20164593)
安陪 等思 久留米大学, 医学部, 講師 (90167940)
品川 正治 久留米大学, 医学部, 助手 (70279181)
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キーワード | CT / 肝臓 / 胆道 / fusion / 三次元画像 / シミュレーション / ナビゲーション |
研究概要 |
2002年度において、術前の肝・胆道系症例54例にMulti detector-row CTによる検査を施行した。このうち肝臓では経静脈性造影が23例、または経動脈性門脈造影下に2例行い、胆嚢では経静脈性の点滴胆嚢胆道造影下で12例に、他疾患では経静脈性に7例行っている。PTCD留置患者ではtubeからの胆道造影も8例で経静脈性造影に併用して撮影を行っている。全例において、撮影された画像を1.25mmスライス厚で0.63-1.25mmの薄いスライス間隔で再構成して、得られたデータを、ワークステーション(Advantage Windows, ZIO-M900)へ転送し、関心部位の三次元画像作成を行った。呼吸停止の困難な症例や体動により動きの入った症例をのぞき、ほぼ全例にて明瞭な脈管や臓器の三次元画像の作成が可能であった。しかし各々の描出能には若干の差が認められ、この原因の検討は現在行っている。多相からなる画像をすべて癒合させるfusion imageもほぼ全例において作成可能であり、得られた腹腔内の三次元画像からそのままvirtual endoscopy法に移れるソフトを利用し、fly around表示にて腹腔内を様々な角度、視野から観察を行うことが可能であった。現在術前検討用にシミュレーション画像として角度や視野の調整を行いながら画像を表示することまでは可能となっている。 他病院からのデータを光ファイバーなどで高速転送し、当院で必要な三次元画像を作成して再度転送するネットワークづくりも検討する予定であるが、これに関しては現在の所、dataの互換性に問題があり、転送されたデータをうまくワークステーションが認識できていない。おそらくDICOMフォーマットの違いによるものと思われ、この問題は来年度に解決できるものと考えている。
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