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2002 年度 実績報告書

PETと酸素15標識ガスで測定した脳血流と酸素代謝画像の正常データベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 14570900
研究機関(財)先端医療振興財団

研究代表者

千田 道雄  財団法人先端医療振興財団, 映像医療研究部, 部長 (00216558)

研究分担者 伊藤 浩  秋田県立脳血管研究センター, 放射線部, 研究員
坂本 攝  財団法人先端医療振興財団, 映像医療研究部, 主任研究員 (40344402)
キーワードPET / 酸素15ガス / 局所脳血流 / 局所脳酸素摂取率 / 局所脳酸素消費量 / 多施設共同研究 / 正常データベース
研究概要

ポジトロン放出断層撮影法(PET)において、酸素15標識の3種類のガス(二酸化炭素ガス(CO2)、酸素ガス(O2)、一酸化炭素ガス(CO))を組み合わせて用いると、局所脳血流(CBF)、酸素消費量(CMRO2)、酸素摂取率(OEF)、および血液量(CBV)を測定し画像化できる。本法は脳動脈閉塞症の血行再建手術の適応決定や術後評価、脳循環代謝改善薬の効果の評価など、幅広い有用性があり、健康保険も適用されている。しかし、定量値がガスの吸入時間や撮影時間、水の分配係数など諸定数の設定値の影響を受け、施設によって方法の詳細やソフトウエアの設定が異なるため、PET施設によって正常値が異なる可能性がある。
本研究では、国内の11のPET施設から、健常人の酸素15標識ガスPETデータを集めるとともに、各施設の測定方法の詳細を調べた。その結果、CO2とO2については、古典的なsteady-state法(一定濃度の放射性ガスを吸入させて放射能が平衡に達してから測定する)は7施設で、残りの4施設は短時間吸入法やボーラス吸入法、あるいはCO2ガスのかわりに酸素15標識水の1回静注法など、平衡状態を用いない方法であった。健常者データは全部で70人分(平均52歳)が集まり、前頭葉頭頂葉の大脳皮質領域の正常値の平均は、CBFが44.4ml/100ml/min、CMRO2が3.3ml/100ml/min、OEFが0.44、CBVが3.8ml/100mlであった。施設毎の正常平均値はCBFが35.6から47.7、CMRO2が2.7から3.9、OEFが0.36から0.51、CBVが3.0から4.9まで分布していたが、施設内の個人差も同程度に大きかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Ito, M.Senda: "Normal database of CBF, CBV, OEF, CMRO2, measured by PET(抄録)"Journal of Nuclear Medicine. 43・5Suppl. 247 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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