研究課題/領域番号 |
14570923
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
白川 治 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40243307)
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研究分担者 |
主田 英之 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90335448)
上野 易弘 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30184956)
前田 潔 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80116251)
西村 明儒 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (60283561)
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キーワード | 自殺 / セロトニン / 遺伝子多型 |
研究概要 |
モノアミン神経伝達に影響を与え気質に関与すると考えられる機能的遺伝子多型であるセロトニントランスポーター(5HTT)遺伝子多型(5HTT-LPR)、ドーパミンD4受容体(DRD4)遺伝子多型(-521C/T)、A型モノアミン酸化酵素(MAOA)遺伝子多型(MAOA-uVNTR)、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)遺伝子多型(158Val/Met)に着目して、自殺との相関研究を行った。さらに、これら遺伝子多型間の相互作用と自殺との関連についても検討した。その結果、5HTT-LPR、MAOA-uVNTR、DRD4:-521C/T多型では、自殺既遂者群と健常対照群における遺伝子型ならびに遺伝子頻度の分布に有意な差を認めなかったが、COMT:158Val/Met多型では、男性においてのみ遺伝子型の分布に有意差がみられ、遺伝子頻度でも高活性を示すとされるG(Val)アレルが自殺既遂者群で少ない傾向を認めたことから、男性では高COMT活性が自殺に抑制的に働いていることが示唆された。さらに、上記多型間の相互作用を検討したところ、男性においてのみ、5HTT-LPRとMAOA-uVNTRおよび5HTT-LPRとCOMT:158Val/Met多型で、遺伝子型の組合せの分布に有意差を認めた。性差を考慮してモノアミン神経伝達に影響を与えるいくつかの機能的遺伝子多型の相互作用を解析することは、自殺に関連した神経化学的失調や気質を明らかにするために有用であると考えられた。
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