研究概要 |
今回は追加内定が決定したのが10月であったため,その時点から準備を開始した。今年度に行った活動は以下の通りである。 (1)以下のようなかき混ぜ文(移動なし,中距離移動,長距離移動)をそれぞれ60文とfiller文を60文,作成した。さらに,移動を伴う非言語課題として以下の数字と記号の符号照合課題を作成した。 (かき混ぜ文):記者は 閣僚が 有識者を 招いたと 報道した。(移動なし) 記者は 有識者を 閣僚が 招いたと 報道した。(中距離移動) 有識者を 記者は 閣僚が 招いたと 報道した。(長距離移動) (filler文)学生が 研究会で 意見を 積極的に 述べた。 (移動を伴う非言語課題):123 ○△× 123 ○△× 正誤反応?(移動なし) 123 △○× 231 ○×△ 正誤反応?(移動あり) (2)これらの課題について,健常者を用いて,遂行成績が80〜90%になるよう,呈示時間,刺激間間隔を調節,検討しているところである。事象関連電位測定のための脳波計測時間の制限があるため,遂行成績の改善が十分でなければ,四句からなるかき混ぜ文を用いる可能性も検討している。 (3)上記と関連して,事象関連電位計測用のソフトウェアのプログラム作成を行い,第一句の呈示にあわせてトリガーを出力し,4秒間脳波が取り込めることが明らかになった。
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