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2003 年度 実績報告書

統合失調症患者の言語機能に関する精神生理学的研究-統語機能の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 14570942
研究機関昭和大学

研究代表者

中込 和幸  昭和大学, 医学部, 助教授 (30198056)

研究分担者 篠田 淳子  昭和大学, 医学部, 助手 (70349083)
伊藤 憲治  東京大学, 医学部, 助手 (80010106)
三村 將  昭和大学, 医学部, 助教授 (00190728)
キーワード統合失調症 / 事象関連電位 / 統語機能 / P600 / かき混ぜ文
研究概要

【方法・対象】統合失調症の統語機能について検討する目的で,かき混ぜ文を処理中の事象関連電位(ERP)を測定し,健常対照群と比較を行った。対象は,統合失調症患者11名(平均年齢33.1±6.7歳,男性4名,女性7名),健常対照群20名(平均年齢33.5±8.7歳,男性9名,女性11名)である。以下のようなかき混ぜ文(移動なし,中距離移動,長距離移動)をそれぞれ80文作成し,1句毎に提示時間450ms,刺激間間隔450msで連続的に視覚提示した。各文提示後に,名詞句と動詞からなる短文を提示し,正否についてボタン押し反応を求めた(正否の比率は1:1)。ERPは頭皮上64部位から導出し,反原応試行について,1句毎に刺激前100msの平均電位をベースラインとして,波形を求めた。Fillerに相当する「〜を」,gap前の「〜に」に対する,中・長距離移動文と移動なし文に対するERPを各群毎に比較を行った。
a)校庭で 女の子が 男の子に 水を かけた。(移動なし) 男の子にかけた ○
b)校庭で 女の子が 水を 男の子に_かけた。(中距離移動) 男の子がかけた ×
c)校庭で 水を 女の子が 男の子に_かけた。(長距離移動) 女の子をかけた ×
【結果】ERPについては,以下の結果が得られた。
【table】
【考察】gap前におけるP600振幅が健常者では移動距離に照応して認められたのに対して,患者群では移動文に対するP600振幅の増大が認められず,文構造の統合に障害があることが示唆された。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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