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2002 年度 実績報告書

不安及び不安障害に関する生物学的マーカーの臨床研究:予防医学的観点より

研究課題

研究課題/領域番号 14570956
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

福西 勇夫  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (80199257)

キーワード不安 / 不安障害 / 生物学的マーカー / 精神医学 / 心理
研究概要

不安及び不安障害に関する生物学的マーカーの臨床研究を実施した。本年度は不安を中心に検討した。対象は、1)精神科で治療を受けている精神疾患患者19例、2)婦人科にて腫瘍などの手術のために入院治療を受けた女性患者25例である。対象に対して不安の定量化を行うためにState and Trait Anxiety Inventory (STAI)を実施した。婦人科疾患には、手術前後に実施した。一方、末梢血液20ccを採血し、血小板に含まれる末梢型ベンゾジアゼピン系受容体の結合能を測定し、STAIのState Anxiety, Trait Anxietyとの相関関係を統計的に検討した。その結果、精神疾患患者群では、両者に有意な相関はみられなかったものの、10%水準での傾向はみられた。婦人科疾患患者群でもそれに近い結果が得られた。精神疾患患者群では、抗不安薬などのベンゾジアゼピン系薬剤の服用が影響が考えられた。また婦人科疾患患者群では、標準的な不安尺度では計り得ない他のさまざまな不安が関与しているので、明確な有意差として結果が得られなかった可能性がある。それと同時に行った一般健康人では、両者の間に有意な相関がみられ、末梢型ベンゾジアゼピン系受容体の結合能が、不安との間に相関し、生物学的マーカーになり得る可能性が示唆された。来年度以降は対象の選択をより厳密に行い、不安及び不安障害に関する生物学的マーカーの臨床研究を実施していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Isao Fukunishi, et al.: "Peripheral-type benzodiazepine receptors on platelets are correlated with degrees of anxiety normal human subjects"Psychopharmacology. 162・3. 301-303 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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