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2002 年度 実績報告書

造血器腫瘍におけるIkaros遺伝子ファミリーの分子制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14570981
研究機関岡山大学

研究代表者

石丸 文彦  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50284097)

研究分担者 谷本 光音  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10240805)
キーワード造血器腫瘍 / 転写因子 / Ikaros
研究概要

我々はヒト造血器腫瘍において転写因子Ikarosの解析を行い、慢性骨髄性白血病(CML)急性転化でIkarosのdominant-negative isoformであるIk-6の過剰発現を17例中5例に確認し報告している。慢性期の症例にはIkarosのdominant-negative isoformが認められなかったことより、CML急性転化進展に転写因子Ikarosの関与が示唆される。またB細胞性急性リンパ性白血病症例の解析においても41例中14例にdominant-negative isoformの過剰発現を報告している。この結果はヒトにおいてIkarosが癌抑制遺伝子として機能している可能性を示唆するものである。さらに我々はヒト造血器腫瘍においてIkaros遺伝子ファミリーの発現を解析し、T細胞性急性リンパ性白血病9例中1例にdominant-negative isoformと思われるshort isoformの過剰発現を報告している。
マウス骨髄移植モデルにおいて、レトロウイルスのベクター単独投与群、bcr/abl投与群・Ik-6投与群、bcr/abl+Ik-6投与群でCML急性転化発症について比較検討するため、東京大学医科学研究所北村俊雄先生よりレトロウイルスならびにパッケイジング細胞の供与を受けている。5-FUで前処置されたドナーマウスから骨髄を採取し、IL-3,IL-6,SCFの存在下にレトロウイルスを導入し、導入後の骨髄細胞を放射線照射後のレシピエントマウスに尾静脈より移植する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakase K, Ishimaru F, et al.: "Overexpression of novel short isoforms of Heilos in a patient with T-cell acute lymphoblastic leukemia"Exp Hematol. 30(4). 313-317 (2002)

  • [文献書誌] Ishimaru F: "Expression of Ikaros isoforms in patients with acute myeloid Ieukemia"Blood. 100(4). 1511-1513 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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